こんにちは。
桜満開の春の陽気、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は、春の季語と猫をテーマに詠まれた俳句をいくつかご紹介します。
猫たちの仕草や表情を通じて、俳人たちはどんな春を見つめていたのでしょうか。
かわいらしい猫のイラストも一緒に楽しめる記事です。

1. 松尾芭蕉(まつお ばしょう)
猫の恋 やむとき閨(ねや)の 朧月
季語: 猫の恋(春)
意味: 発情期の猫の声がやみ、静けさの中に朧月の光が差し込む。


ふと訪れた静寂。
激しく鳴いていた猫の声がやみ、ようやく寝室に落ちる月の光。
春の夜の余韻を、猫という存在が象徴してくれます。
2. 宝井其角(たからい きかく)
猫の子の くんずほぐれつ 胡蝶かな
季語: 猫の子・胡蝶(春)
意味: 子猫たちがじゃれあいながら、蝶に戯れている。


春の命が跳ねる瞬間。
蝶を追いかけてころげまわる子猫たち。
その無邪気な姿が、春のやわらかな風に重なります。
3. 日野草城(ひの そうじょう)
子猫ねむし つかみ上げられても 眠る
季語: 子猫(春)
意味: 眠たくてたまらない子猫は、持ち上げられても目を覚まさない。


眠りの中の信頼感。
無防備に眠る子猫の姿から伝わる安心感。
春は、人も猫も少しだけ油断してもいい季節かもしれません。
4. 野村喜舟(のむら きしゅう)
永き日や 巳の刻よりの 眠り猫
季語: 永き日(春)
意味: 日が長くなった春、猫は朝からずっと眠っている。


「なにもしない」が似合う春。
巳の刻(午前10時頃)から眠っている猫。
この「なにもしてないのに満ち足りている」感覚、春の魔法です。
5. 小林一茶(こばやし いっさ)
春雨や 猫に踊りを 教える子
季語: 春雨(春)
意味: 春雨の日、子供が猫に踊りを教えるように遊んでいる。


子どもと猫の密やかな時間。
外に出られない春雨の日。
静かな雨音の中、子供と猫の遊びが心を温めてくれます。
6.正岡子規(まさおか しき)
おそろしや 石垣崩す 猫の恋
季語: 猫の恋(春)
意味: 猫の恋の激しさは、石垣すら崩しそうな勢いだ。


激しい猫の本能を表現。
発情期の猫の荒々しい様子を、ユーモアを込めて詠んでいます。
「おそろしや」という詠嘆が面白くも印象的。
まとめ
以上が有名な猫の俳句をAIに描かせたイラスト集でした。
題材が俳句だからか、絵柄が日本画風?になるんですよね(笑)
松尾芭蕉の句のイラストは切手風の絵柄で良い感じです。
春は、猫たちの仕草やたたずまいがいっそう豊かに見える季節です。
日だまりで眠る姿、蝶を追う子猫、雨の日のふれあい——
すべてが詩になり、絵になります。
あなたも春の午後、猫のように少し歩みをゆるめて、
自然の声に耳をすませてみてはいかがでしょうか?

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